いいSFってこんな感じだ
最近になって聞き始めたpodcast「いんよう!」で、
サンキュータツオさんと一緒に文体論の考察という題目で
取り上げられていた「人間たちの話(著:柞刈湯葉)」を読みました。
(妻からはpodcastで本が紹介されると、
すぐ買っちゃうよねと突っ込まれました。)
いまの世界とは少しズレた設定の世界で、
人間たちが過ごす様が描かれている短編集で、
でもその状況に悲観するでもなく、楽観するでもない、
ニュートラルにその世界を生きていて、
それをニュートラルに表現しているような印象を受けて、
読んでて心地のいい不思議な作品でした。
何というか、「1984年」みたいなおどろおどろしさがなくて、
とてもさっぱりしているというか。
wikiでは著者は元・生物学の研究者ということで、
自分も理系のバックグラウンドがあるから、
余計にテンポ・リズムを心地よく感じたのかも。
ほかにも単行本と漫画を描かれているらしいので、
ほかの作品もぜひ読んでみたいな。
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